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※終了しました。参加者の皆様ありがとうございました。

 

3.11とそれに伴う原発事故により、私たちのエネルギー環境は大きく変化しています。

Vol.2では、開発教育NGO「DEAR」が作ったワークショップを使って、エネルギー問題について考えました。

 

 

講師:八木 亜紀子さん

特定非営利活動法人 開発教育協会(DEAR)

 

大学時代に国際ワークキャンプに参加したことをきっかけに、ボランティアや市民活動の世界へ。

2007年よりDEARの職員となり、広報や教材作成、ワークショップのファシリテーターなどを務めている。ワークショップ「もっと話そう!エネルギーと原発のこと」の制作者のひとり。  

 >> 八木亜紀子さんへのインタビューはこちら

 

開催日:2013年216日(土)1330-1630

会 場:仙台市戦災復興記念館 4F第4会議室

参加者:23名

共 催:特定非営利活動法人 開発教育協会

協 力:財団法人 仙台国際交流協会 

 

チラシ
チラシ216.pdf
PDFファイル 423.6 KB

 

23名が参加した今回のワークショップ。

アジア・中東・東欧等の留学生や、福島からの参加者もあり、多様な考えや思いを皆で共有する場になりました。

 

エネルギー問題、特に原発に対する議論は、その賛否を問い、互いの意見を戦わす場になりがちであると思います。

また、経済や安全保障など大きな問題が絡むため、知識が足りないことを理由に考えること自体を途中であきらめてしまう人も多いのではないでしょうか。

 

今回のワークショップでは、結論を出すことや討論をすることを目的とせず、まず対話を始めることの重要性に多くの参加者が気付く機会になりました。

 

留学生たちからは日本人が「常識」と思っている価値観への疑問が提示されたり、福島の参加者の発言からは、理屈だけでは片づけられない思いを感じました。

 

「エネルギー」「原発」というセンシティブなテーマだったため、参加者を関係者以外に広げていくのに苦労しました。一般の人たちをこのような場に巻き込む工夫も考えていきたいと思います。

 

>>DEAR HPでのレポートはこちら(外部サイト)

講師の八木さんが、このワークショップの意図やルールを説明
講師の八木さんが、このワークショップの意図やルールを説明
「電子レンジ」「拳銃」「原子力発電」といったカードを、規制が必要なレベルでグループに分け、その理由を話し合った
「電子レンジ」「拳銃」「原子力発電」といったカードを、規制が必要なレベルでグループに分け、その理由を話し合った
各国の留学生たちが異なる価値観を提示し、議論を盛り上げた
各国の留学生たちが異なる価値観を提示し、議論を盛り上げた

開発教育協会(DEAR)について

 

DEARは、「開発教育」を推進するためのネットワークNGOです。

開発教育とは、私たちひとりひとりが、開発をめぐるさまざまな問題を理解し、望ましい開発のあり方を考え、共に生きることのできる公正な地球社会づくりに参加することをねらいとした教育活動。教育関係者、NGO・NPO、青年海外協力隊OB・OG、国際機関、国際交流協会、自治体、そして研究者や学生など、幅広い層が参加しています。

1982年に発足して以来、開発教育と呼ばれる国際理解や国際協力をテーマとした教材の発行(約30点)や、講師派遣(年間150回)、参加型学習の普及推進を行なっています。教材『ワークショップ版・世界がもし100人の村だったら』で国際人権教材アワード受賞(2004年)。

 

(関連ページ)

>> (特活)開発教育協会(DEAR) 公式HP


開発教育教材「もっと話そう!エネルギーと原発のこと」について

 

2011年3月の福島第一原発事故を受けて、DEARで作成された教材です。教室や市民 による学びの場で活用できる16の参加型学習のプログラムと、中学・高校、大学、教員研修での5つの実践事例を収めています。

この教材の目的は、エネルギー政策や原発の賛否を問うのではなく、一人ひとりが未来の社会をつくる当事者として、まずは知ること、そして安全に話し合う場をつくること。原発停止をめぐる様々な意見を読み比べたり、新聞記事を読んで自分の気持ちを話し合ったり、あるいは、身近なテクノロジーの利用について規制が必要かどうかを議論する16の教案が収められています。

 

(関連ページ)

>>   もっと話そう!エネルギーと原発のこと((特活)開発教育協会HP)